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う飼伝統




鵜のくらし

>> 鵜







 シーズンオフの鵜の様子を探ってみました。

 シーズンオフの間、鵜たちは鵜飼小屋で餌付けをされたり、訓練をしながら毎年6月1日の開始を待って過ごしています。

 錦帯橋鵜飼振興(株)の鵜は現在24羽。毎年1〜2羽の野生の鵜を補充します。新参者の鵜は暴れるのを防ぎ小屋での生活に慣らすめ、1ヶ月間あまり別室に入れられ、綱を付け餌付けをされます。

 鵜飼小屋の鵜たちは、いつも順序正しく整列して並んでいます。奥から新参、古参、一番手前が中堅の働き盛りという正しい序列になっています。
 鵜にも人と同じく性格があり、短気な鵜、怠け者の鵜、賢い鵜と十人十色のようです。

 人に慣れた鵜は鵜匠に人なつこくたわむれることもあります。鵜の嘴(くちばし)は獲物を確実に捕まえるために鋭く、人の指などを噛むと傷が骨まで達することもあるため、安全のため角をやすりなどで磨いてあります。

 鵜匠は毎日、朝は6時前と夕方5時頃、かならず鵜飼小屋を覗き、餌やりと健康管理を行っています。餌を与えるのは一日一度の夕方で、脂が少ないウグイと脂がのった鯵を使い分け、鵜の栄養管理がなされています。

 訓練は小屋のすぐそばにある、鵜匠宗家が管理するプールで行われます。プールの水は、水温が常に15度前後の地下水を利用しています。シーズン前ともなると本番を控えて忙しくなります。
 小屋の中のとまりぎの下床にも水が張れ、常に水と馴染めるように仕度してあります。

 訓練では手縄をつけ、鵜匠の手縄さばきに応じて訓練用の魚ウグイや鯵を利用します。
 鵜の首は大きく伸びると30センチほどにもなります。鵜の肩に手縄をつけ、首に本番と同様に首結(くびゆい)を回し、その締め付け具合によって喉を通る魚の大きさを調整します。(手縄付け 撮影:城戸信行)

 鵜飼で一見呑み込まれたような鮎は、実はこの首結の喉元で留まっていて、それを吐き出しています。
 本番の時には、おおよそ5センチ程度の小さな鮎だけが喉元を通るよう、首結を調整されます。それより大きな鮎が鵜飼の捕獲対象となり、小さい鮎は鵜の餌として消化されます。

 しかし鵜の体調がすぐれない場合は、本番であっても首結をゆるめ、栄養補給になるよう大きい鮎も鵜に食べさせます。

 鵜匠はいつも素手で鵜に触れ、健康管理を行っています。鵜に熱発が認められる場合はシーズン中でも休ませ、ローテーションを組んで仕事をさせています。

 鵜と鵜匠の見事な阿吽(あうん)の呼吸は、こうした毎日の触れ合いを長年重ねることによって培われます。
>> 鵜





写真提供 井上和博氏
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